ニューヨーク・ヘルソニック・バレエ価格: 2,500円 レビュー評価:4.5 レビュー数:2
20世紀のダンスの革命児たちを失った2009年夏。このアルバムはマイケル・ジャクソン、ピナ・バウシュ、マース・カニングハムに捧げられています。最初の曲「Killing Time」ではダンスへの衝動が渦巻き立ち上り、ジャケットの絵さながら一心不乱に踊っているような目眩を覚えます。「行列」は抽象的な現代音楽のような導入から、やがてジャズの香りがしてきてソプラノが重なります。リズムも音階も、予断を許さないわかりにくさに攪乱されるのが、不思議と心地よい曲がいくつか。その反面、「時さえ忘れて」のようにラテンの甘さに浸る歌もあったり。バラエティーに富んだ美しいアルバムです。ちなみに、私としては菊地さんは